2013年の活動報告
7月8日(月)
下記読売新聞を見たTV朝日(東京)より、同様の件に就きS世話人へ現地取材申し込みあり。今回は謝絶。
6月某日
読売新聞より、須磨海岸での喫煙過料(¥1,000-)条例に就きS世話人へ取材あり。6/21朝刊に掲載。
6月29日(土)19時~
須磨浦通6丁目自治会臨時役員会@一の谷プラザ
同6丁目地先船溜まり(俗称「平尾堤」)周辺の補修工事に就き、神戸市担当部局より自治会へ説明。S世話人参加。
<以下は同世話人のメモ>
【みなと総局工務2課の係長と出先機関の臨港事務所職員の2名が出席。工事目的、概要、工期などを簡単に説明した後、質疑にうつりました。
①目的
台風接近時や大しけのとき、突堤を越えてくる波しぶきがしばし船揚場のウインチ小屋や漁具倉庫の一画を壊したり、水域施設の平穏度を損なったりするため、突堤のコンクリート壁をかさ上げするとともに西側に消波ブロックを沈設し防災機能の向上を図る。
②概要
コンクリート壁のかさ上げは一律に突堤の全域に及ぼす予定。高さをどれだけかさ上げするかは未定。消波ブロック(テトラポッドを現在作成中)は突堤西側の全面および埋立地西側護岸の一画にも沈設の予定。なお、国の平成24年度補正予算に基づく海岸防災事業の繰り越し分として認定され、補助率は100%。
③工期
すでに請負業者と契約済み。着工は秋以降(台風シーズン後)だが、25年度中に執行しないと返還しなければならなくなるので年度内に完工させる工程を組む。
質疑では、まず自治会側が、事前説明がないまま工事を始めようとしていたことについて質し、藤井氏は過去の経緯をふまえず地元への配慮を欠いたと釈明。
工事そのものの必要性について、複数の質問が寄せられました。20年前には「原計画は最善最良で変更の余地はない」と言いきっていたのになぜ今頃、原計画の変更をしなければならなくなったのか、原計画の欠陥かとの質問に対しては、越波は突堤の付け根部分に集中し、ウインチ小屋や漁具倉庫の壁の損壊もそれに起因すると思われる、最小限の対応として越波を抑止し、被害をなくす程度までかさ上げする必要がある。どれだけかさ上げすれば妥当なのか、また突堤の全域に及ぼす必要があるのか、限定的な範囲でも防災機能が向上するか、他の抑止方法などの検討、たとえばウインチ小屋の西側の防潮壁をかさ上げすればもっと少ない費用で同等の機能は確保できるのでは、などの提案については、ここで伺った話もふまえ、あらためて機会を設けて回答すると述べるにとどまりました。
また、周辺海域では埋立護岸西側の浜が沖出しする格好で拡幅したり、西寄りの海釣り公園につづく海岸でも砂の堆積傾向が見られるなど、明らかに潮流の変化によると思われる現象が起こっているが、これらの変化をどのように認識しているか、あるいは消波ブロックを新たに沈設することで、新たな変化要因がどのように作用するか、現況を調査・予測するデータはあるのか、海浜植物の生態系への影響はどうなのか、という質問には、砂浜の拡幅現象は承知している、一つにはベルコン船積桟橋撤去の影響も考えられるが、詳細についてはデータ・知見を持ち合わせていない、位置関係からして消波ブロックの沈設による影響はないものと考える、などと言及。変化要因を示す調査データはあるかという質問には「ない」としつつもコンピュータによるシミュレーションなどで確認すると付言しました。
さらに、埋立地の運用に係る問題として、ウインチ小屋や漁具倉庫の一部が損壊する程度の被害よりもむしろ、アクセスの管理用通路が暫定設置のまま放置され、台風接近時のたびに冠水し、砂を被ってしまって通行に支障を来していることのほうが重大であり、海岸施設を防護する防災上の優先順位ははるかにこちらのほうが高いのでは、という質問にも、自分には答えられない内容なので、本庁に報告するとのことでした。】
6月22日(土)15時半~17時半
須磨浦文庫(須磨浦通4丁目)
チェルノブイリ以後、ドイツの街シェーナウで行われた市民による電力網の買取り=脱原発市民運動のドキュメンタリーDVD放映(1時間)と懇話会。
主催:次の世代のために今を見直す会
参加:約20名、当会世話人4名参加、内1名は主催者
6月17日(月)1・2校時(9時10分~10時20分)
西須磨小学校現地授業(須磨浦通2~4丁目海岸、中心は千森川船溜北西)
4年生(6名×24班)
カラーコピーによる冊子を各班に事前配布
班毎にネイチャービンゴを解きながら、観察する。
主だったところに審判役の世話人が立ち、正誤判定。
最後に、植物名を書いたフラッグを地面に刺し、答合せの形で解説
代表・S世話人・Y世話人・T会員
6月13日(木)5・6校時(13時45分~15時)
西須磨小学校(多目的室)にて教室授業
4年生(4クラス:145名)
パワーポイント使用
代表・S世話人
5月31日(金)13時半~16時半
神戸市環境局主催KOBE環境大学「須磨海岸海浜植物観察会」
S世話人参加、講師の一人が廣瀬重夫先生
5月28日(火)西須磨小学校にて授業の打合せ
代表・S世話人参加。
同校は従来教室のみであったところ、本年現地も希望。
同ニュースは当会が加盟する「瀬戸内の環境を守る連絡会」の会報で、第229号の一部を此処にアップ。
廣瀬重夫先生のコメントと、同会事務局が岡山に戻ることに関連した二つのコメント文。
5月14日(火)新聞掲載
下記5/12の植物観察会で確認されたあへん(阿片)法で規制されている「アツミゲシ」に就いて、現地海岸管理事務所から連絡受けた神戸市が抜き取ったとの記事が、翌々日の読売に掲載された。本ページのトップに記載済み。
5月12日(日)10~16時頃
第20回須磨浦海浜植物観察会
兵庫県の後援、須磨浦通6丁目自治会の協賛を得て実施(20年連続)。
◎午前の部
一般参加者約25名、当会・自治会関係者数名。
JR須磨駅より西、海づり公園まで観察。近年確認されたハマボッス・ハマナデシコは確認されず。
◎午後の部
一般参加者1名、当会世話人等4名。
同駅より東、野村海浜病院まで観察。外来生物に指定されている種や、あへん(阿片)法で規制されている「アツミゲシ(麻薬に出来る芥子)」を確認。現地の海岸管理事務所(神戸市から外注)に報告済み。
事前に神戸市海岸管理部署に(剪定作業の影響受けないよう)依頼済みのハマウド(オニウドとも)の保全状態を確認、当面問題無しと判断。 詳細下記。
第20回 須磨浦海浜植物 観察会 報告
すま・はまの会は昨12日午前10時より第20回観察会を開き、30名ほどの参加を得てJR須磨駅南から西へ海釣り公園入口手前までの海浜部に自生する植物の観察と分布調査を行った。
事前に事務局あてに、要注意外来生物であるコマツヨイグサの取扱いについて照会があったことから、今回は外来生物法に基づく特定外来生物、未判定外来生物、要注意外来生物に関する配布資料も用意し、その分布、海浜植物との競合状況などを確認することを主眼とした。
午後も会の世話人有志らが須磨駅以東の海岸について同様調査を行った。
視認された特定外来生物、要注意外来生物は以下の通り。
●特定外来生物(植物12種のうちの3種)
オオキンケイギク、オオカワヂシャ、ナルトサワギク
●要注意外来生物(植物84種・群のうち18種)
1、被害に係る一定の知見があり、引き続き指定の適否について検討する外来生物
セイタカアワダチソウ
2、被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物
ムラサキカタバミ、ハルジオン、ヒメジョオン、外来タンポポ種群、エゾノギシギシ、メマツヨイグサ、コマツヨイグサ、ヘラ、オオバコ、アメリカネナシカズラ、ブタナ、オオオナモミ、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、オオアレチノギク、ヒメムカシヨモギ、メリケンカルカヤ
3、別途総合的な取組みを進める緑化植物
ネズミムギ、ホソムギ
特定外来生物は現在のところ、オオキンケイギクはすでに須磨浦通1~6丁目地先海岸のほぼ全域で確認されている。海浜植物はじめ在来種の生育環境への侵入・影響が懸念される。
一方オオカワヂシャは千森川河口近くの川床で確認されただけで、一谷川河口では見られない。
ナルトサワギクも、国道2号から赤灯台横の車両出入り口に至る進入路東側に接する海浜公園の一画(南西の角)への侵入に留まっている。それぞれ、組織的に有効な対策を早急に実施することが望まれる。
要注意外来生物は、海岸部においてはメマツヨイグサ、コマツヨイグサ、ヘラオオバコ、オオオナモミ、メリケンカルカヤ、ネズミムギ、ホソムギなどの侵出が著しいが、在来種を駆逐・圧倒するほどではない。抜き取りや駆除などの緊急対応の必要性があるとまでは言えず、引き続き海浜植生全般、砂浜部での競合状態の推移を見守りたい。
今年は4月上旬から冷え込みが続いたこともあり、例年より海浜植物の開花は遅めだが、ハマダイコン、ハマエンドウ、ハマヒルガオ、ツルナ、コウボウムギ、コウボウシバなどが「見頃」を迎えている。ハマボウフウやハマゴウ、オカヒジキなども6月から7月にかけて開花期を迎える見通し。昨年まで見られたハマボッス、ハマナデシコは成体を確認できなかった。
他方、須磨浦通2丁目地先の緑地内のシャリンバイの生垣の中にハマウドが2株自生しているにもかかわらず例年、植栽管理業務で剪定されて成長できずにいたが、今年は発注元の神戸港管理事務所を通じて事前に請負業者に剪定しないよう要請しており、順調に生育する見通しである。
最後に、観察会の趣旨からは外れるが、調査観察中にたまたま、あへん法取締対象の植物が須磨海岸で確認されたことを報告しておく。午後のJR須磨駅以東の調査の際、須磨浦通4丁目地先(民有地かどうか不明)および須磨浦通3丁目地先海岸の空き地に、あへん法で栽培禁止対象になる「アツミゲシ」が自生しているのが確認された。無毒であるナガミヒナゲシは須磨海岸の全域で自生しているが、モルヒネが産生される「アツミゲシ」が須磨海岸で確認されたのは今回が初めて。株数は2ヶ所あわせて数十あると思われ、精査と早期駆除の必要があり、とりあえず赤灯台前の海岸管理係詰所の窓口にその旨を伝え、善処するよう要請した。
追記:翌日確認したところ神戸市にて確認できた場所では既に引き抜き、場所不明については当方より教示した。
4月24日(水)
神戸新聞朝刊に上記観察会のイベント案内記事掲載さる。
4月17日(水)午後
2013年度総会開催。県立神戸生活創造センターにて。世話人4名参加(代表・O監事・T世話人・S世話人)。
○2012年度決算承認(2013年度は¥27万で開始)
○2013年度世話人人事承認(全世話人留任)
○2013年度も例年通り2小学校からの授業依頼あれば対応する。加えて他の小学校・中学・高校・短大・大学等にもコンタクトを図る。
○2013年度須磨浦海浜植物観察会は、5/12(雨天5/19)とし、県のみ後援依頼する。
○すま・はまだより#96は500部戸配、郵送分は葉書バージョンを別途作成する。
2月15日(金)午後
神戸空港開港7周年抗議集会@神戸市庁前に櫻井世話人参加。リレートークにて思いを述べる。
1月19日(土)
読売新聞朝刊に「須磨海岸 車の通行基準厳格化~神戸市、悪質駐車横行で~」との記事掲載さる。