2009年 報告

12月19日   月例会兼忘年会、新長田某居酒屋(世話人3名)

 

 11月17日   須磨区役所訪問 13:30-14:45

              ○参加:代表他世話人3名

              ○相手先:まちづくり推進部まちづくり課

                事業推進係長・企画協働係長・事業推進係員

              ○題目:海浜植物観察会と西部海浜のゴミ処理をメインに懇談。植物写真・新聞記事・廣瀬先生関連資料等開示。初回ということで突っ込んだ話ではなかったが、当方の言いたい概要は述べた。

              ○今後:来年の観察会で環境局から後援の承認を得ないと進まない。

  

 11月15日  一ノ谷プラザ利用者発表祭@同プラザ(代表世話人他2名)

              市立西須磨小総合学習にて使用のパワーポイントから植物写真20枚をセレクト、これをメインに掲示して、10名内外の来訪者にかなり詳細に説明実施。展示の写真はこちら

11月2日    一ノ谷プラザ利用者発表祭打合せ@同プラザ(代表世話人)

 

 10月18日  月例会、一ノ谷プラザ(松風の間)(世話人3)

9月6日      月例会、神戸市立須磨の浦地域福祉センター(世話人4)
  

9月6日      海岸生物調査実施。上記月例会途中世話人3名にて例年通りイボニシ・カメノテを計数、

今回から過去分含めて「自然海岸」と「人工海岸」の対比で結果をまとめている。下記参照。

須磨浦海岸生物経年調査結果

 

調査:すま・はまの会

 

 

 

 

主たる調査条件:8月後半昼間干潮時

 

 

 

突堤垂直面10m当り個体数。個々の突堤は年により異なっている場合があるが、自然/人工の種別は不変。

 

自然海岸:自然に砂が堆積しているが、陸側は石積み護岸上をJRが走行。主に須磨海岸西寄り。

 

人工海岸:養浜事業により他所から移入された、粒の粗い砂で埋立てられた。主に須磨海岸東寄り。

 

 

 

 

 

 

 

対象種

イボニシ

カメノテ

 

海岸種別

  
   年

人工海岸
平均

自然海岸
平均

人工海岸
平均

自然海岸
平均

 

2002

29

33

0

273

 

2003

15

555

0

242

 

2004

276

360

0

130

 

2005

50

383

0

95

 

2006

23

117

0

102

 

2007

96

157

0

248

 

2008

398

505

0

213

 

2009

153

124

0

263

 

平均

130

279

0

196

 

太斜字は平均以上

 

 

 

 

6月28日  月例会、神戸市立須磨の浦地域福祉センター(世話人4)

 

6月15日  神戸市立西須磨小にて総合学習として1415時授業実施。世話人2名が出向きパワーポイントにて、須磨海岸の海浜植物について説明、同時に授業の模様をヴィデオ録画。生徒より質問多数。

 

6月9日   神戸市立西須磨小にて総合学習の打ち合わせ。教諭3名・世話人3名。6/151415時。当日は世話人2名がパワーポイントにて説明、同時に授業の模様をヴィデオ録画(講師と画面のみ撮影)


6月6日 6/1314に「ポニョ」の港:鞆の浦で開催される環瀬戸内海会議総会に当会欠席のため、活動報告的な文章を送るよう要請があった。当日の総会資料に掲載される。以下に転記。


すま・はまの会よりささやかなお話し
              2009/6/吉日

文責:事務局世話人 T

環瀬戸内海会議総会参加の皆様、ご苦労様です。また、瀬戸内の環境保全のため日夜奔走されているスタッフ・会員団体の皆様には敬意を持って連帯の挨拶を送ります。

当すま・はまの会は、八幡浜での総会以来ご無沙汰し、さらに今回の総会にも参加がかなわず、申し訳ございません。されど今回は、当会にとってはちょっと良いことが理由ですので、ここに紙幅をお借りして言い訳させていただきますこと、お許し下さい。

もとより会員の皆様には『なんだ、そんな些細なことか』と思われましょうが、あくまで当会にとっては重要事項であること、先に申し添えます。

当会が近年注力している案件は、須磨海岸に自生する、いわゆる海浜植物の保護であります。兵庫県自然保護指導員:廣瀬重夫先生の永年にわたる調査により、須磨海岸には次の9種類の海岸性植物が自生していると、確認・報告されています。

                   ハマヒルガオ                 ハマダイコン                  ハマエンドウ

                   ハマボウフウ                  ハマゴウ                       コウボウムギ

                   コウボウシバ                  オカヒジキ                     ツルナ

これにより、兵庫県は、2003年版兵庫県レッドデータブックに、須磨海岸の海浜植物群落及び自然景観をCランクとして登録しました。また、国から海岸管理者と指定されている神戸市では、みなと総局が植物の密度の高い箇所を膝高さのチェーンで囲い、立ち入り・踏み付けを抑制する措置を採っています。これを当会では、大袈裟と知りつつ「保護エリアまたはサンクチュアリー」と呼んでいます。

この植物密度の高いエリアは、実はベルトコンベア機械室の周囲だったのです。このベルコンは、市山間部の緑を削り、大阪湾を埋立てて空港等の人工島を造成するという、神戸市の自然破壊・経済一辺倒・金権亡者的開発行政『山、海へ行く』プロジェクトのシンボルキャラクターで、我々は『ベルコンザウルス』と呼びました。2006年、このモンスターが絶滅した後に残ったのが皮肉にも海浜植物群落だったのです。常時工事中の指定を受け、フェンスで囲われた中で、自然破壊者によって40年間保護された植物。ザウルス撤去の市予算で設置された保護エリア。撤去工事担当部署は工事の影響を最小限度とするため、専門コンサル指導の下、移植まで実施。これこそ兵庫県立「人と自然の博物館」にこそふさわしい展示物かも。現地には保護啓発看板が3枚だけ立っている(上記予算で神戸市設置)。

さて、当会では16年にわたり毎年(震災の年も)、この植物の観察会を開いてきました。花の多い5月が定例で、前述の廣瀬先生にガイドをお願いしてきましたが、先生もそろそろご高齢とのことで、本年は新型インフル騒ぎの中、世話人がガイドを行いました。しかし、すま・はまの会も結成17年、世話人もアラウンド還暦、活動の継承を考えねばなりません。その一つの方法として、地元の学校や学童保育所等で子どもたちに海浜植物について広く伝えていくことが必要と提案されてきました。

近隣の学校に案内状を送るなどの努力をしてきた結果、先日突然地元の市立西須磨小学校の教師の方から連絡があり、6月15日の週に総合学習の授業として4年生140名に講義して欲しいとのことでした。これはもう願ったり適ったりのお話し、一も二もなくお受けしましたが、生徒への講義など全員初体験に等しく、もしアクビの一つでもされたら教壇に立ち続ける力さえ失せるやも。さらに、今に始まったことではありませんが、準備はアアでもないコウでもないと、ギリギリまで時間が掛かること必定、とても総会参加という気分にはなれないわけです。講義がうまくいくよう皆様にも祈っていただきたい気持ちです。

これにて総会欠席の言い訳は措くとして、その他の活動はやっているのか?との想定質問への回答をば少し。

海岸生物調査

例年8月最終日曜あたりが定例日。計測定点は複数の突堤(コンクリート)の側面(東西両面)であり、アサリはいないため、イボニシとカメノテが対象。計数員が交替したため、過去のデータと計測点が一致しない可能性もあるが、平均値を須磨の代表データとして見れば経年変化が解ってくると考える。しかし、今年から定点の見直しも検討予定。データをまとめていただく小西様には情報不足などで、ご迷惑をおかけしました。この場をお借りしてお詫びいたします。今後とも宜しく願います <m(_ _)m> 

海岸条例

かねて市民は海岸条例の制定を要求していたが、神戸市は不要としていたにも拘らず、昨年唐突に制定した。内容はザル法の典型で、恐らく環境サミットにカッコ付けただけか?

ここで海浜植物の関連は1項目のみ、曰く『竹木の伐採を禁じる』…

「ファッション都市」を標榜する神戸が21世紀に作る条例ですか?

海岸利用(悪用?)の問題

禁止されている車両の乗り入れや、企業に拠る土地不法占有、大型廃棄物の投棄、漂着ゴミの処理責任など、前項ザル条例では対処不能な案件が山積。どうなることか…?

湾岸道路の問題

大阪湾岸に沿って東から来た高速道路がいよいよ須磨に向かいつつある。経済界は早期完成を叫ぶが、この時代に当然問題だらけ。当初計画では須磨海岸の沖合いに土管を埋め、上記保護エリアを突き破ってニョッコリ顔を出す!さてさて…
植物観察会後継の問題

上記のとおり活動の継承は必要で、特に観察会の後継問題は隣国以上に切実。理想は我々ボランティアでなく、海岸管理者である市行政が主催して、兵庫県Cランクのエリアを保全していくこと。今後このために必要な活動をしていく予定です。 以上

  

 5月31日  神戸市立西須磨小学校H教諭より、総合学習の時間に須磨の海浜植物について授業して欲しいとの連絡あり。4年生140名、1時間程度(6/9に下打合せ)


5月26日  海浜植物について読売新聞の取材受け、櫻井世話人、現地にて対応。6/1朝刊。

記事中「地下茎」とあるのは正しくは「匍匐茎」

 

 5月17日  2009年度総会@一ノ谷プラザ(松風の間)5名、13時~15時半。


5月17日  16回海浜植物観察会。雨の予報と、こちらも降って湧いたような新型インフル騒ぎで、公式には中止、集合場所に来てしまった人には世話人のみの観察会に同行して頂く形でご理解願うことに。スタッフ含め20人以上。10時~11時半。なお、5/13発見の仙人掌の残り数株を撤去。

*ガイド=すま・はまの会S世話人、一部兵庫県自然保護指導員:廣瀬重夫先生

*参加=約20

*主催=すま・はまの会

*協賛=兵庫県自然保護協会 & 須磨浦通6丁目自治会

*後援=兵庫県

*事前報道(イベント予告)=神戸新聞・読売新聞・京都新聞・NHK総合TV

*事後報道=2009.?.?読売新聞朝刊?兵庫版?「兵庫の自然」?世話人取材受け

 

 5月15日  5/17予定の海浜植物観察会の紹介が、NHK総合TV県内放送で一瞬出た。18時半頃。

5月13日  海浜植物保護エリア(サンクチュアリ)内に仙人掌数十株を発見、神戸市海岸管理係に連絡。数日内に同係が撤去した模様。

5月12日  5/17予定の海浜植物観察会の紹介記事が、今年も神戸新聞河尻記者の文・写真で掲載された。

ここ 但し、この記事で「県のレッドデータブックでBランクのハマヒルガオ」とあるのは、「県のレッドデータブックでCランクの生態系である須磨海岸にあるハマヒルガオ」が正しい。

 

5月5日   すま・はまだより92号印刷(1年ぶり)、兵庫県生活創造プラザにてA4両面で1500部。

同プラザへ活動報告提出。

 

 5月1日   世話人2名神戸市庁へ出向き、

(1)環境局地球環境課に対し、来年の植物観察会の後援を依頼。

(2)みなと総局海岸管理係に対し、4月29日に行われたある団体による海浜植物の引き抜きについて、引き抜かないよう指導徹底を依頼。

 

 4月12日        月例会、一ノ谷プラザ

3月29日  須磨浦通6丁目自治会の須磨浦公園清掃イベントに世話人2名参加、終了後海岸の清掃も行う。

3月22日  月例会、一ノ谷プラザ
  

2月16日正午 神戸空港開港3年抗議集会(神戸支庁前)に吉本代表参加。リレートークでの発言は以下。

          神戸空港開港3年 抗議のメッセージ

 『すま・はまの会』を代表して神戸空港開港3年、抗議の意見を述べます。

すま・はまの会は1992年須磨の浜の埋め立てに反対して、地元住民を中心で出来た団体です。従って海や浜の埋め立てに反対し、海の環境問題も重要と思っており、神戸空港の埋め立てにも反対しました。神戸空港開港3年が経過しましたが、関西圏に大阪空港と関西空港の2つの空港があり、わざわざ海を埋め立ててまで、神戸空港を造らなくても良かったと思っています。今温暖化で地球環境が問題になっており、二酸化炭素の排出をできるだけ、減らすときです。神戸から東京まで旅行する人は、飛行機便より二酸化炭素の排出が少ない新幹線を利用してほしいと思います。

 以上、海を埋め立てて空港を造ったときも、また出来てしまった空港であっても、共に神戸空港に反対します。


1月12日  月例会(兼新年会)T世話人宅、世話人他全6名