活動報告 2007年


8月10日(金)

すま・はまだより第90号発行・配布
07年度総会、第14回海浜植物観察会、6月移動例会(西宮の海辺散策)、アマモ分布確認調査、瀬戸内を守る明石市民の会主催の講演会などの報告、参院選感想、供用開始10年の須磨浦埋立地の現況に関するコメントなど。

7月 8日(日)

7月例会
午後2時、於事務所。アマモ調査・再生計画、環瀬戸内海会議「海岸生物調査」実施方などについて協議。
終了後、埋立地以西の海岸でレジカメ作戦を実施。漂着ゴミなど45リットル入り青ビニール袋8袋分を回収。

6月10日(日)

アマモ分布確認調査
午前10時~午後1時、須磨浦通5丁目地先~一の谷海岸に手漕ぎボートを浮かべ、海面から箱メガネ越しに海底を探索したが、前日の雨の影響で透明度が3メートル弱しかなく、自生アマモは確認できなかった。水温21℃。近々再チャレンジ予定。
   ・観察中の写真

6月 3日(日)

6月例会(移動例会)
午前10時JR西ノ宮駅集合、西宮市貝類館、菊池貝類館見学、御前浜・香枦園浜・甲子園浜の海浜植物観察、アマモ種子バンク訪問など

5月27日(日)

第12回「平和がええねん!地球市民まつり」に参加、環境ブースに出展
午前10時~午後5時、於東灘・住吉公園

5月27日(日)

第3回海浜植物観察ボランティアガイド

午前10時、JR須磨駅改札口集合、来訪者20名余、ガイド2名。

 


 

第14回「須磨の海浜植物」観察会報告


2007年の観察会は5月20日、三十余名の参加を得て実施(昨年より少し増えました。久々にNHK神戸放送局、神戸新聞の取材スタッフも同行)。早朝は曇っていましたが、集合時刻には日が射し、海辺をわたる風もさわやかで心地よく、絶好の観察会日和になりました。
ことしも兵庫県自然保護指導員の廣瀬重夫氏(兵庫県自然保護協会)にガイド・講師役をお願いし、海辺の植生全般について解説・指導していただきました。

 

まずJR須磨駅の南側階段下で、須磨浦の海浜植生の概要、海浜植物の特性などについての説明がありました(コウボウムギの地下茎のかたちや働きなど、地表からでは分かりにくい事柄を実物標本を示して解説)。
須磨浦通5丁目地先の旧須磨漁友会事務所跡やノリ加工場貯留タンク東側では、ネズミムギ、コマツヨイグサ、オオオナモミなどの帰化植物・人里植物が進出し、ツルナやハマダイコン、ハマヒルガオなどの海浜植物と生存競争状態になっている様子が指摘されました。
そのタンクから西側に回り込んだ砂浜に、ここ数年、コウボウムギの群落が少しずつ広がっています。雌株と雄株に分かれていること(雌雄異株)、砂浜の自然性の高低評価はコウボウムギの繁茂のレベルで判断できること、大阪湾一円ではごく少くなっていることなどが紹介されました。
須磨浦通5・6丁目境界の雨水幹線では、溝の底に降り立って側壁の石垣を指さし、かつて観察会を始めたころはハマウド(オニウド)が生えていたが今は消滅してしまったこと、海岸性のオニヤブソテツは内陸部に生育するヤブソテツとよく似ているが微妙に違うことなどの説明がありました。

 

須磨浦通6丁目地先の埋立地北側に残された砂地(海岸法上は今も海浜)では、園芸種のナガミヒナゲシや街路樹のニワウルシ(シンジュ)が進出していることを指摘。また、ハマヒルガオに絡みついている黄色いそうめん状の植物はアメリカネナシカズラという寄生植物であり、これによく似たハマネナシカズラという海浜植物があるが、須磨では確認されていないこと、同様にコマツヨイグサとメマツヨイグサの比較など、似通った種の見分け方も紹介されました。

 

埋立地の西側護岸では、コンクリートの壁と壁の隙間にハマヒルガオが入り込んで繁茂し、花飾りで縁取った恰好になっていました。道端に生えたド根性ダイコンならぬ、ド根性ハマヒルガオ!?の生命力に参加者一同、感心し、感嘆の声を挙げていました。

 

一の谷川河口一帯の「海浜植物サンクチュアリ」では、最もなぎさ寄りにオカヒジキが生え、次いでコウボウシバ、コウボウムギ、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウなど、その背後にハマダイコン、ハマエンドウ、ツルナなどが生育していること、それは海からの影響や人里からの影響を受ける程度に関係していること、さらに種子のかたちやしくみは海面を漂って遠いところまでたどりつけるように、浮力や防水性などの面で工夫されていることなどの説明がありました。
さらに、一昨年秋から昨年夏にかけ、神戸市がベルトコンベヤ撤去工事に際して周辺の海浜植物の移植作業を行ったこと、移植後の活着ぶりに注目していることなどが紹介されました。

 

実は、観察会の開催準備をしているさなか(5月8日夕方)、柵内に中学生十数人が入り込んでロケット花火を使った「戦争ゲーム」に興じ始めたため、近隣住民が警察に通報し、退去を促すという「事件」が発生していました。後日、学校関係者にその旨を連絡し、海浜植物の特性や自生環境保全への理解を深め、市民の自然財産として温かく海浜植物群落を見守っていく気持をはぐくんで行けるよう特段の教育的配慮を求めたのですが、幸い、現地を柵外から観るかぎり、踏み荒らされた影響はごくわずかでしたし、何よりも当の学校関係者が観察会に参加されていたことを知って感激しました。“災い転じて福”となるよう願わずにいられません。
予定時刻の正午を過ぎたため、観察会はベルトコンベヤ跡地前でいちおう解散ということにし、「サンクチュアリ」以西、海釣り公園入口までの石積海岸の観察は自由行動になりました。

ことしは暖冬のせいか、海浜植物たちの花期は例年より少し早めでした。ハマダイコンやハマエンドウはすでに落花して実を結び始め、ハマヒルガオ、ツルナはほぼ満開、コウボウムギ、コウボウシバの果穂がふくらみ、ハマボウフウは白いカリフラワーのようなかたちの花を広げていました(散形花序)。一年草のオカヒジキも若芽を伸ばし、枝葉を広げ始めていました。ハマゴウは、一の谷川以東では相変わらず埋立地北側の1株しか確認できていませんが、海釣り公園手前の石積み海岸には2株あり、畳2枚分ほどに枝を広げていました。

 

昨年7月に実施した「兵庫の海浜植生」調査の際、石積み海岸の石と石との間でハマナタマメの若木が確認されていましたが、その後の台風による冠水か、砂に埋もれたかして消滅してしまったらしく、今回は確認できませんでした。
なお、埋立地北側の緩衝緑地の西寄りに、2~3年前からクズが進出し、ものすごい勢いでツルを伸ばしています。クロマツだけでなく、その北側の旧浜に広がってハマゴウやコウボウシバ、コウボウムギなどまで覆い尽くしてしまわないかと、ちょっと気がかりではあります。
   神戸新聞の取材記事はこちら

 


   

5月20日(日)

2007年度すま・はまの会総会
午後2時~午後5時、於事務所。議案1~4(06年度活動報告、06年度決算報告、07年度人事案、07年度活動計画案)を原案どおり承認。

5月20日(日)

第14回「須磨の海浜植物」観察会
午前10時、JR須磨駅改札口集合、参加者30名余。上記参照。

5月13日(日)

第2回海浜植物観察ボランティアガイド
午前10時、JR須磨駅改札口集合、来訪者3名、ガイド3名。

5月 6日(日)

第1回海浜植物観察ボランティアガイド
午前10時、JR須磨駅改札口集合、雨天のため来訪者1名、ガイド3名だったが、予行演習のかたちで実施。

4月25日(水)

すま・はまだより第89+1号(号外)発行・配布
海浜植物観察会と07年度総会開催案内のため号外扱いで会報発行・配布。これに前後し、観察会開催協力依頼文書を当局・市会各会派・報道・学校などの関係機関に郵送・持参。

4月 8日(日)

4月例会&花見会
午後1時、飲食物持参で事務所集合。一の谷河口、海釣り公園入口経由で海浜植物の開花状況を確認後、須磨浦公園内の満開の桜の下で例会。植物観察会および観察ボランティアガイド、総会準備、埋立地内の建材留置の件などについて報告&協議。

3月17日(土)

瀬戸環連主催「海岸調査報告会」に参加・報告
午後1時半~4時、於あかし男女共同参画センター会議室(アスピア明石北館7階)。06年夏~秋、県下11ヶ所で実施した海浜植生調査についてスライド映写機、プロジェクターを使って報告。当会も須磨ブロックを担当。

2月25日(日)

「神戸 川と海を考える会」主催のアマモ移植会に参加
前年11月学習会の参加者が自宅に持ち帰っていたアマモのポット苗を持ち寄り、ボランティアダイバーが住吉川河口の海底に移植(今回は大半が発芽しておらず、当会世話人の預かったポットも未発芽。移植後の発芽に期待)

1月21日(日)

1・2月例会、新年会
午後2時、一の谷川河口に集合、「サンクチュアリ」内外の海浜植物はじめ、車止め杭、保護柵、付替看板、ベルトコンベヤ操業モニュメント(銘板)などの現況確認後、事務所で例会。会計・近況報告、年間活動計画、および埋立地内ノリ加工場用地に鉄骨建材が留置されている件への対応などについて協議。
終了後、三宮「やおや」で世話人新年会(&カラオケ大会)。